3000番ポート 【port 3000】 ポート3000 / TCP3000番

概要

3000番ポート(port 3000)とは、インターネットなどの通信アプリケーションの種類や通信規約(プロトコル)の識別に用いられるポート番号の一つ。TCPの3000番を、Ruby on RailsNext.js、Nuxt.jsNode.jsなどがローカルサーバのデフォルト待ち受けポートとして使用する。

ポート番号とは

インターネットではネットワーク層プロトコルとしてIPInternet Protocol)を用いるが、その上位のトランスポート層プロトコルとしてTCPTransmission Control Protocol)あるいはUDPUser Datagram Protocol)をよく用いる。

これらは同じ機器(一つのIPアドレス)で複数の異なるアプリケーションが同時に通信したり、異なる通信相手と同時に通信できるよう、データの送受信の窓口となる「ポート」という仕組みを備えている。ポートの識別や指定は0から65535までの整数でい、これを「ポート番号」という。

3000番ポートの用途

3000番ポートはそのようなポート番号の一つで、いくつかのWebアプリケーションフレームワークやJavaScript実行環境ローカル環境で内蔵Webサーバ機能を起動する際の待ち受けポートとして利用している。

3000番はインターネット資源の監理団体であるIANAが用途の登録を受け付ける「レジスタードポート」(登録済みポート/ユーザーポート)の一つだが、この用途は登録されておらず、「HBCI」「RemoteWare Client」が本来の用途として登録されている。

3000番ポートで起動されたローカルWebサーバは、その環境上のWebブラウザなどから「http://localhost:3000/」にアクセスすることで開くことができる。Webアプリケーションのテストやデバッグのための簡易なサーバであり、起動するポートは設定や起動時の指定で変更できることが多い。

(2023.7.4更新)
この記事の著者 : (株)インセプト IT用語辞典 e-Words 編集部
1997年8月より「IT用語辞典 e-Words」を執筆・編集しています。累計公開記事数は1万ページ以上、累計サイト訪問者数は1億人以上です。学術論文や官公庁の資料などへも多数の記事が引用・参照されています。
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