RTCP 【RTP Control Protocol】

概要

RTCP(RTP Control Protocol)とは、RTPなどを用いてデータリアルタイム伝送する際に、送受信制御などをプロトコル(通信規約)。RTPと共にRFC 3550として標準化されている。

RTPでは動画や音声などを一対一あるいは多地点間でリアルタイムに配送するが、RTCPは制御情報の伝送のためにRTP通信中に定期的に送信される。送受信にはRTP同様UDPUser Datagram Protocol)が用いられる。

受信側から送信側へは通信状況や受信したデータの品質を報告する受信レポートを、逆に送信側から受信側へは最新の送信データの時刻情報やセッション開始から送信されたパケットの総数などを通知する送信レポートを伝達しあう。

これにより、通信を中断せずに動的メディアの品質(転送レート)を調整したり、再生位置の同期などをうことができる。テレビ会議など複数の参加者が同じストリームに参加する場合には、他の参加者の接続や離脱などを通知するのにも用いられる。

(2018.9.25更新)

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この記事の著者 : (株)インセプト IT用語辞典 e-Words 編集部
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