デュアルスタック 【dual stack】

概要

デュアルスタック(dual stack)とは、二つの異なる技術基盤やプロトコル(通信規約)階層に対応した装置やソフトウェアセットをそれぞれ用意し、並行に稼働させること。単にデュアルスタックという場合はIPv4IPv6の両方に対応するシステムを指すことが多い。

IPv4/IPv6デュアルスタック

現行のインターネットで広く用いられているIPv4Internet Protocol version 4)と次世代のIPv6(IP version 6)は互換性がないため、共存や移行のために様々な技術や仕組みが考案されている。

デュアルスタック方式はそのうちの一つで、IPv4IPv6のそれぞれに対応した機能やプロトコル群を同じ機器やシステム実装し、同じ伝送路やネットワークに両方の形式のデータをそのまま流す方式である。

変換(トランスレータ)や転送(トンネリング)などを伴う他方式に比べ単純な解決策で、両対応の機器はIPv4アドレスIPv6アドレスの両方を持ち、相手方の対応状況に応じて使い分けることになる。

(2018.10.3更新)

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この記事の著者 : (株)インセプト IT用語辞典 e-Words 編集部
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