IntServ 【Integrated Services】
概要
IntServ(Integrated Services)とは、インターネットなどのIP(Internet Protocol)ネットワークで、通信品質(QoS:Quality of Service)の指定を行うための仕組みの一つ。データの流れ(フロー)ごとに資源の予約を行う。通信品質を確保したいアプリケーションは、伝送を開始する前にRSVP(Resource reSerVation Protocol)という通信規約(プロトコル)によって伝送経路上のルータなどに最低限保証する帯域幅や遅延の最大値などを指定する。これにより、伝送開始後にネットワークが混雑しても事前に予約した品質は確保される。
経路上のルータなどの機器がQoS保証を求めるすべてのフローの情報を個別に管理しなければならないため、インターネットなどの大規模なネットワークに適用することは難しく、構内ネットワーク(LAN)や広域網へのアクセス回線などで限定的に利用されるのみに留まった。
IntServの反省を踏まえ、個別のフローではなく、通信の種類を「クラス」としてまとめ、各フローをどのクラスに属するか判別して品質保証を適用する「DiffServ」(Differentiated Services/ディフサーブ)という仕組みが考案された。
(2021.10.31更新)