DSCP 【Differentiated Services Code Point】 DiffServeコードポイント

概要

DSCP(Differentiated Services Code Point)とは、DiffServを利用してIPパケットの優先度制御(QoS)を行う際に、パケットの優先度を表す値のこと。6ビットで表され、64段階の優先度を指定することができる。

IPネットワークでは、通信の種類によって緊急度が異なる場合に、優先的に伝送すべきデータを識別する仕組み(QoS:Quality of Service)が用意されている。例えば、音声通話が途切れないようにファイルの送受信より優先して取り扱うといった転送処理を行うことができる。

DSCPは伝送するIPデータグラムを優先度に応じてクラス分けした値を意味し、IPヘッダの8ビット目から8ビットあるTOS(Type Of Service)フィールドのうち、先頭6ビットを利用して64段階の値を設定できる。この領域を「DSフィールド」(DiffServ field)と呼ぶこともある。DiffServ非対応の機器では先頭3ビットがIP Precedence(IP優先度)として解釈される。

(2020.7.1更新)

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