5060番ポート 【port 5060】 ポート5060 / UDP5060番

概要

5060番ポート(port 5060)とは、インターネットなどの通信アプリケーションの種類や通信規約(プロトコル)の識別に用いられるポート番号の一つ。IP電話などに用いられるSIPで、サーバクライアントから接続を待ち受ける際に用いられる。

ポート番号とは

インターネットではネットワーク層プロトコルとしてIPInternet Protocol)を用いるが、その上位のトランスポート層プロトコルとしてTCPTransmission Control Protocol)あるいはUDPUser Datagram Protocol)をよく用いる。

これらは同じ機器(一つのIPアドレス)で複数の異なるアプリケーションが同時に通信したり、異なる通信相手と同時に通信できるよう、データの送受信の窓口となる「ポート」という仕組みを備えている。ポートの識別や指定は0から65535までの整数でい、これを「ポート番号」という。

5060番ポートの用途

5060番ポートはそのようなポート番号の一つで、IP電話などIPネットワーク上で音声通話やビデオ通話などをを実現するためのプロトコル通信規約)の一つであるSIPSession Initiation Protocol)で、SIPサーバIP電話機などのクライアントからの接続を待ち受ける際に用いられる。

この用途はインターネット運用団体のIANAによって「SIP」の名称で登録されており、いわゆる「レジスタードポート」(登録済みポート/ユーザーポート)の一つとして定着している。RFC 2543などSIPの規格書にも定められており、TCPUDPSCTPの3つが登録されているが、通常はUDPが用いられる。

SIPサーバ脆弱性を狙ったサイバー攻撃は5060番ポートを窓口にわれることがあるため、SIP関連のソフトウェアや設定を適切に管理し、必要に応じて外部からの5060番ポートへのアクセスを監視や記録の対象とすべきとされる。また、組織外にSIPサービスを提供するのでなければ、安全のためインターネット側からは接続できないよう適切に遮断する必要がある。

(2023.12.21更新)

他の辞典による解説 (外部サイト)

この記事の著者 : (株)インセプト IT用語辞典 e-Words 編集部
1997年8月より「IT用語辞典 e-Words」を執筆・編集しています。累計公開記事数は1万ページ以上、累計サイト訪問者数は1億人以上です。学術論文や官公庁の資料などへも多数の記事が引用・参照されています。
ホーム画面への追加方法
1.ブラウザの 共有ボタンのアイコン 共有ボタンをタップ
2.メニューの「ホーム画面に追加」をタップ
閉じる