スポット保守 【パーコール保守】 オンコール保守

概要

スポット保守(パーコール保守)とは、IT機器などの保守サービスの種類の一つで、保証期間が終了したり保守契約などを結んでいない顧客に対して、求めに応じて提供する保守サービス。作業の内容に応じてその都度、代金を請求・精算する。

コンピュータ情報機器などの保守サービスは、購入から一定期間の保証期間内は原則無償で提供されることが多く、以降は希望すれば期間に応じて一定額を支払い、修理や点検、消耗品の補充などを受ける保守契約を結べるようになっていることが多い。

スポット保守はそのような保守契約を結んでいない顧客に提供される保守サービスで、月々の料金などは不要な代わりに、修理や消耗品の購入などが必要になるたびにメーカーに連絡して対応を依頼し、所定の料金を支払ってサービスを受ける。故障や破損、資材の払底が起きない限り料金を支払う必要がないが、依頼内容や頻度によっては保守契約より割高になる場合もある。

一般に個人顧客や個人向け製品ではスポット保守が標準となっている場合が多く、法人顧客や法人向け製品は保守契約が用意されていることが多い。また、使用頻度の低い機器や安い製品ではスポット保守が好まれることが多く、頻繁に使う機器や高額な機器では保守契約を結ぶことが多い。メーカーや製品によっては中古の場合は保守契約が結べずスポット保守のみの対応となる場合もある。

(2020.1.28更新)

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この記事の著者 : (株)インセプト IT用語辞典 e-Words 編集部
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