読み方 : ヒネモス

Hinemos

概要

Hinemosとは、情報システムの総合的な運用、管理、監視などを行うパッケージソフトの一つ。NTTデータ先端技術が開発し、オープンソースソフトウェアとして公開している。
Hinemosのイメージ画像

システムの環境構築、システム上で実行するバッチ処理などのジョブ管理pingHTTPSNMPsyslogなどを利用したシステム監視、各種のログ収集や転送、CPUメモリなどのリソース監視、各種情報の一覧画面(ダッシュボード)、様々な手段やタイミングによる通知機能などを提供する。

「マネージャ」「エージェント」「クライアント」の3種類のソフトウェアで構成される。マネージャは対象ノードの管理や監視を行い情報を取得・蓄積する。エージェントは管理や監視の対象となる機器に導入する。管理者はクライアントを端末に導入して操作を行うが、クライアントの代わりにWebブラウザでマネージャに接続してもよい。

マネージャは主にRed Hat Enterprise LinuxRHEL)やWindows Server(有償版のみ)で動作し、クライアントWindowsで動作する。Linuxなどから管理したい場合はWebアプリケーションを利用する。エージェントは主要なLinuxディストリビューションWindows、商用UNIXAIX、Solarix、HP-UX)などに導入することができる。

2004年にNTTデータ先端技術がIPA(情報処理推進機構)の委託を受けて開発が始まった製品で、主要部はGPLGNU General Public License)に基づいてオープンソースとして公開されている。同社から有償のサブスクリプション版を購入することができ、アップデートやトレーニングなどのサポートサービス、大規模環境向けの追加機能などが提供される。

(2024.7.23更新)

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