BCM 【Business Continuity Management】 事業継続マネジメント / ビジネスコンティニュイティマネジメント

概要

BCM(Business Continuity Management)とは、企業などの経営管理の一分野で、企業や事業の存続を脅かす事態の発生に備え、事業の継続計画を策定したり、計画を的確に実施できるよう定期的な計画の改定や教育・訓練などをうこと。

大規模な災害の発生など、通常の事業の継続が困難になる事態へ備えるための業務や活動の総体であり、重要な業務の継続や代替手段への切り替え、業務の停止・中断期間の最小化などを目的とする。

BCMの中心となるのは有事に備えて策定された計画である「BCP」(Business Continuity Plan事業継続計画)である。BCPに沿って必要な資金や資機材の手当て、業務マニュアルなどへの反映、従業員への教育・訓練などが実施される。BCPは業務実態や時代状況の変化などに合わせて定期的に見直し、改訂がわれる。

BCMのガイドラインを定めた標準規格として、英国規格協会(BSI)が2006年に定めた「BS25999」がよく知られる。これを元に、2012年にISO国際標準化機構)が事業継続マネジメントシステム(BCMS)の国際規格「ISO 22301」を策定した。

(2023.9.3更新)

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この記事の著者 : (株)インセプト IT用語辞典 e-Words 編集部
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