フォールトアボイダンス 【fault avoidance】
概要
フォールトアボイダンス(fault avoidance)とは、システムや装置の信頼性についての考え方の一つで、なるべく故障や障害が生じないようにすること。個々の構成要素の品質を高めたり、十分なテストを行ったりして、故障や障害の原因となる要素を極力排除することで信頼性を高めるという考え方。“avoidance” は「回避」という意味で、障害の発生自体を避けられるように対象の品質や信頼性を高めようとする発想を指す。具体的な方策として、信頼性の高い部品や材料の採用、試験や検証の徹底、高品質な個体の選別、人員の教育・訓練の充実などがある。
そうは言っても、人が作ったもの、人が運用するものに関して障害や故障が一切起きないようにすることは難しいため、多少の障害が発生しても全体の機能が停止しないような仕組みや設計にしておくことが重要であるという考え方もある。このような考え方は「フォールトトレランス」(fault tolerance)という。
(2020.1.17更新)