読み方 : スポック

SPOC【Single Point Of Contact】単一窓口

概要

SPOCとは、問い合わせや連絡を一元的に受け付けるために設けられた唯一の窓口となる部署・担当者のこと。また、その窓口として公開される連絡先のこと。利用者は個別の担当部署を探す必要がなく、この窓口に連絡することで適切な対応を受けられる。
SPOCのイメージ画像

企業のITサービスマネジメント(ITSM)では、組織内の情報システムについて、利用者からの問い合わせを受け付けるサービスデスク(ヘルプデスク)は分散させず、一か所に集約すべきとする原則がある。ITSMのベストプラクティス集であるITIL(IT Infrastructure Library)においても、サービスデスクは利用者とサービス提供組織との単一の接点として位置付けられている。

システム運用では、機器の障害やソフトウェアの操作方法、アカウント管理など、問題の種類ごとに担当部門が異なることが多い。しかし、一般の利用者が運用側の組織体制や業務分担を把握していることは少なく、また、生じた問題について適切な担当部門を自ら判断することは容易ではない。

SPOCを設けることで、利用者はまず一つの窓口に連絡し、窓口側で内容を精査・分類したうえで適切な担当者や部門へ振り分ける運用が可能になる。利用者が複数の部署をたらい回しにされる事態を防ぎ、対応部門側も無関係な問い合わせへの対応から解放される。対応履歴や進捗を一元管理できるため、障害対応や利用者支援の品質向上にもつながる。

SPOCの概念はIT分野に限らず、顧客サポートや保守サービス、業務委託契約における連絡体制など、様々な場面で用いられる。近年ではクラウドサービスの普及やリモートワークの進展により、情報システム部門が管理すべき対象や利用者の環境が多様化しており、SPOCとしてのサービスデスクにも、よくある質問(FAQ)への自動応答や一次対応の迅速化など、より高度な運用体制が求められるようになっている。

(2026.6.16更新)
 

他の辞典等による「SPOC」の解説 (外部サイト)

この記事の著者 : (株)インセプト IT用語辞典 e-Words 編集部
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