ハウスキーピング 【housekeeping】 ハウスキープ処理

概要

ハウスキーピング(housekeeping)とは、システムの運用に伴って発生する無駄なデータの削除などを定期的に行い、長期的に運用可能な状態を維持すること。また、そのために行われる定期処理。“housekeeping” とは「家事」「維持管理」などの意。

解説 サーバなどを長期間運用すると、運用に伴って作成される一時ファイルや古いデータなどによってストレージ容量が圧迫され、性能が低下したり空き領域が足りなくなって運用継続が不可能になる場合がある。

ハウスキーピングはそのような事態を避けるために定期的に行われるメンテナンス処理や作業のことで、ログデータなど経時的に蓄積されるデータを古い方から削除、あるいは他の機器へ移転したり、要らなくなった古いプログラムファイル一時ファイルなどを削除する。

システム運用業務の一環として定期的に人力で行う場合もあるが、専用のスクリプトなどを開発して休日や深夜などに自動実行するようにしたり、システムによっては自動的にハウスキーピングを行なう機能が内蔵されている場合もある。

また、プログラムの実行時にメモリの状態などを整える処理を指してハウスキーピングと呼ぶこともある。プログラム実行に伴い必要となるメモリ領域の取得や初期化、不要になった領域の解放などを行い、実行に適したメモリ環境を維持する。関数の終了時にスタック上の占有領域を解放する処理や、ガーベジコレクションなどが含まれる。

(2025.8.30更新)

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