ディザスタリカバリ 【DR】 Disaster Recovery / 災害復旧
概要
ディザスタリカバリ(DR)とは、情報システムが自然災害などで深刻な被害を受けたときに、損害を軽減したり、機能を維持あるいは回復・復旧すること。また、そのための備えとなる設備や体制、措置などのこと。地震や風水害などの自然災害、事故や停電、火災、テロ、サイバー攻撃など、システムの正常な運用を脅かす何らかの事態が生じた際に、システムの停止による損失を最小限に抑える様々な手段や手順の総体を表す。
施設や什器の耐震性の向上、停電対策といった被害を軽減するための措置と、被災した施設や設備を復旧するための措置、システムの機能を別の設備で代替して運用を維持する措置などに分かれるが、システムの運用維持の観点からは特に機能の代替措置が重視される。
例えば、システムの主要拠点から地理的に離れた場所に災害対策拠点(DRサイト)を設置し、データを常にバックアップして消失を防いだり、いざというときはシステム運用を肩代わりできる機材や人員を準備しておくといった対策が行われる。
ディザスタリカバリを含む、事業の継続を脅かす事態への対処やそのための準備、環境整備などのことをBCM(Business Continuity Management:事業継続マネジメント)と呼び、脅威に備えて作成される対応計画をBCP(Business Continuity Plan:事業継続計画)という。
(2018.12.20更新)