ディザスタリカバリ 【DR】 Disaster Recovery / 災害復旧
概要
ディザスタリカバリ(DR)とは、情報システムが自然災害などで深刻な被害を受けたときに、損害を軽減したり、機能を維持あるいは回復・復旧すること。また、そのための備えとなる設備や体制、措置などのこと。地震や風水害などの自然災害、事故や停電、火災、テロ、サイバー攻撃など、システムの正常な運用を脅かす何らかの事態が生じた際に、システムの停止による損失を最小限に抑える様々な手段や手順の総体を表す。
施設や什器の耐震性の向上、停電対策といった被害を軽減するための措置と、被災した施設や設備を復旧するための措置、システムの機能を別の設備で代替して運用を維持する措置などに分かれるが、システムの運用維持の観点からは特に機能の代替措置が重視される。
例えば、システムの主要拠点から地理的に離れた場所に災害対策拠点(DRサイト)を設置し、データを常にバックアップして消失を防いだり、いざというときはシステム運用を肩代わりできる機材や人員を準備しておくといった対策が行われる。
ディザスタリカバリを含む、事業の継続を脅かす事態への対処やそのための準備、環境整備などのことをBCM(Business Continuity Management:事業継続マネジメント)と呼び、脅威に備えて作成される対応計画をBCP(Business Continuity Plan:事業継続計画)という。
(2018.12.20更新)
関連用語
他の辞典による解説 (外部サイト)
- ウィキペディア 「ディザスタリカバリ」
- 日経 xTECH Active キーワード 「Disaster Recovery」
- 日経 xTECH ITレポート(キーワード3分間講座) 「ディザスタ・リカバリ」
- 日経 xTECH IT基本用語辞典 「ディザスタリカバリ」
- 日立製作所 研究紹介 用語集 「ディザスタリカバリ」
- ITmedia エンタープライズ 情報システム用語事典 「ディザスタ・リカバリ」
- IDCフロンティア クラウド・データセンター用語集 「DR」
- NTTコミュニケーションズ Smart Data Platform 用語集 「ディザスタリカバリ」
- クラウドWatch データセンター用語集 「Disaster Recovery」
- NTT西日本 ICT用語集 「ディザスタリカバリ」
この記事を参照している文書など (外部サイト)
- 鹿児島県薩摩川内市「薩摩川内市情報化推進計画」(PDFファイル)にて引用 (2021年3月)
- 高知県医療情報通信技術連絡協議会 ICTを活用した防災技術に関するセミナー「南海トラフ大地震から診療情報を守れ」(PDFファイル)にて引用 (2014年9月)
- 総務省 四国総合通信局「地域コンテンツの流通モデル化に関する調査検討会 実証実験概要」(PDFファイル)にて引用 (2009年10月)