読み方 : アールティーオー

RTO【Recovery Time Objective】目標復旧時間/システム再開目標

概要

RTOとは自然災害やシステム障害などにより業務や情報システムが停止した際に、あらかじめ定めた水準まで復旧させるための目標時間。事業継続計画BCP)を策定する際に用いられる指標の一つで、復旧の優先順位や必要な対策レベルを決める基準として機能する。
RTOのイメージ画像

RTOは、業務停止に繋がるインシデントの発生時点から、重要業務を再開できる状態に戻るまでの時間として定義される。内閣府の事業継続ガイドラインでは「影響度評価の結果や、取引先や行政との関係、社会的使命等を踏まえ、企業にとってその重要業務の停止が許されると考える目標時間」とされている。

RTOの値は対象業務の重要度や社会的影響、取引先との関係性によって異なる。一般にRTOを短く設定するほど、冗長構成の整備や高速なバックアップ体制、切替手順の高度化が必要となり、対策コストは増大する。逆にRTOを長く設定すればコストは抑えられるが、停止中に生じる損失リスクは大きくなる。こうしたトレードオフを踏まえ、業務ごとに現実的な目標値を設定することが求められる。

RTOは、「RLO」(Revovery Level Objective:目標復旧レベル)と連動して設計される。RLOは業務をどの程度の水準まで回復させるかを示す指標であり、RTOはそのRLOに定められた水準に達するまでのタイムリミットとしての意味を持つ。RLOの水準が高いほど復旧に要する工程は増え、それに応じてRTOの達成難易度も上がる。

情報システムの分野では、RTOと併せて「RPO」(Recovery Point Objective目標復旧時点)も用いられる。RPOは、障害発生時にどの時点までのデータ損失を許容するかを定めるものである。例えば、RPOを24時間に設定した場合、最大で前日分のバックアップまで遡ることを前提とした復旧計画を立てることになる。RTOが「いつまでに復旧するか」を定めるのに対し、RPOは「どこまでのデータを失ってよいか」を定める指標である。

(2026.6.23更新)
 

他の辞典等による「RTO」の解説 (外部サイト)

資格試験などの「RTO」の出題履歴

▼ 基本情報技術者試験
令1秋】 事業継続計画で用いられる用語であり,インシデントの発生後,次のいずれかの事項までに要する時間を表すものはどれか。(1)製品又はサービスが再開される。
この記事の著者 : (株)インセプト IT用語辞典 e-Words 編集部
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