RTO 【Recovery Time Objective】 目標復旧時間 / システム再開目標
概要
RTO(Recovery Time Objective)とは、災害などで業務が停止した際に、あらかじめ決められた一定のレベルに復旧するまでの目標時間。また、情報システムが障害などで停止した際に、復旧するまでの目標時間。事業継承計画(BCP:Business Continuity Plan)などを策定する際に定められるもので、業務を停止させる事態(インシデント)の発生から、目標復旧レベル(RLO:Recovery Level Objective)で定められた重要な業務を再開できるようになるまでの目標時間を意味する。
RTOは対象事業の重要性やRLOの水準によって異なり、また、短ければ短いほど対策にかかるコストは高騰する。内閣府の事業継続ガイドラインでは「影響度評価の結果や、取引先や行政との関係、社会的使命等を踏まえ、企業にとってその重要業務の停止が許されると考える目標時間」と定義している。
情報システムの場合、データのバックアップなどがどの時点まで遡ることを許容するかを「RPO」(Recovery Point Objective:目標復旧時点)として設定することもある。RPOが1日ならば、障害でデータが失われた場合にバックアップが前日まで遡ることを許容する。
(2020.1.15更新)