読み方 : システムかんさきじゅん

システム監査基準

概要

システム監査基準とは、企業などの組織で情報システムに対する監査を行うシステム監査人が順守すべき規範を定めたガイドライン。経済産業省が策定・公表している。初版は1985年に公開され、現行版は2023年(令和5年)に公開されたものである。
システム監査基準のイメージ画像

システム監査基準では、システム監査を「監査人が、一定の基準に基づいてITシステムの利活用に係る検証・評価を行い、ガバナンスやマネジメント等について、一定の保証や改善のための助言を行うもの」と定義している。この基準はその品質を確保し、有効かつ効率的な監査を実現するためのシステム監査人の行為規範として定められており、組織内の人間が行う「内部監査」と、外部の専門家による「外部監査」のいずれにも適用できる。

内容はシステム監査業務の全般にわたり、「システム監査の属性に係る基準」「システム監査の実施に係る基準」「システム監査の報告に係る基準」の3章構成で、全12の基準が定められている。各基準は「主旨」と「解釈指針」で構成され、具体的な細目が列挙される形をとっている。

監査における判断尺度については、同省が別途公表している「システム管理基準」に依ることが望ましいとされる。システム管理基準情報システムの管理・統制の望ましいあり方を示すのに対し、システム監査基準はそれらが適切に実施されているかを確認する際の手続きや行動規範を示すものであり、両者は相補的な関係にある。

この基準は、IT環境の変化や企業ガバナンスへの要求の高まりに応じて改訂が重ねられてきた。2018年の改訂では、クラウドサービスの普及やサイバーセキュリティリスクの深刻化といった技術動向や経営環境の変化を踏まえた全面的な見直しが行われた。2023年にも改訂が実施され、最新のITガバナンスの動向やセキュリティ対策の要請が反映されている。

(2026.6.15更新)
 

他の辞典等による「システム監査基準」の解説 (外部サイト)

資格試験などの「システム監査基準」の出題履歴

▼ ITパスポート試験
平28秋 問54】 システム監査人の行動規範を定めたシステム監査基準に関する説明として、適切なものはどれか。
▼ 基本情報技術者試験
令7修7 問45】 システム監査基準(令和5年)における予備調査に関する記述のうち,最も適切なものはどれか。
令3修6 問59】 システム監査基準(平成30年)における監査手続の実施に際して利用する技法に関する記述のうち,適切なものはどれか。
平28春 問60】 “システム監査基準” における,組織体がシステム監査を実施する目的はどれか。
平26修12 問59】 “システム監査基準” における,組織体がシステム監査を実施する目的はどれか。
平25春 問58】 “システム監査基準” における,組織体がシステム監査を実施する目的はどれか。
平24修1 問61】 “システム監査基準” の定める予備調査に関する記述のうち,適切なものはどれか。
平22修1 問59】 “システム監査基準” が果たす役割はどれか。
平21修7 問59】 “システム監査基準” に規定されたシステム監査人の責任として適切なものはどれか。
平21修6 問59】 “システム監査基準” の定める予備調査に関する記述のうち,適切なものはどれか。
この記事の著者 : (株)インセプト IT用語辞典 e-Words 編集部
1997年8月より「IT用語辞典 e-Words」を執筆・編集しています。累計公開記事数は1万ページ以上、累計サイト訪問者数は1億人以上です。学術論文や官公庁の資料などへも多数の記事が引用・参照されています。