読み方 : かっせいほしゅ

活性保守

概要

活性保守とは稼働中の機器やシステムを停止せず、外部へのサービス提供を継続したまま保守作業を行うこと。冗長化構成活性挿抜などの技術を前提とし、金融機関の基幹システムや通信設備、データセンターなど高い可用性が求められる環境で行われる。
活性保守のイメージ画像

一般的な保守作業は、夜間や休日など利用者の少ない時間帯にシステムを完全に停止して行われることが多いのに対し、活性保守ではシステムを稼働させたまま装置を順番に切り離し、作業を進めていく。

これを実現するには、同じ機能を持つ装置を複数台組み合わせて並列に稼働させる冗長化構成が前提となる。一つの装置を保守している間は、別の装置が処理を引き継ぐため、利用者からはサービスが途切れなく動いているように見える。求められる可用性の水準や運用コストとの兼ね合いを考慮した上で、採用が判断される。

ハードウェアの活性保守では、通電したまま部品の交換や着脱ができる「活性挿抜」(ホットスワップ/ホットプラグ)と呼ばれる技術への対応が必要である。業務用のハードディスクSSDなどのストレージ装置サーバ用の電源モジュール、ファンなどは、機器が稼働状態のまま部品を取り外し、新しい部品を差し込んで交換できるように設計されている。

ソフトウェアの活性保守では、オペレーティングシステム(OS)やミドルウェアが実行状態のままライブラリや制御プログラムを更新できる仕組みが利用される。稼働中のカーネル再起動せずに更新する技術などが利用される。仮想化技術の発展により、稼働中の仮想マシンを別の物理サーバへ無停止で移動させる「ライブマイグレーション」を活用した保守作業も一般的となっている。移動によって空いた元の物理サーバは電源を落とした状態で部品交換やOSの更新ができるため、安全に作業を進められる。

(2026.6.19更新)
 
この記事の著者 : (株)インセプト IT用語辞典 e-Words 編集部
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