読み方 : ビジネスインパクトぶんせき

ビジネスインパクト分析【BIA】Business Impact Analysis/事業影響度分析

ビジネスインパクト分析とは?

企業などの組織において、システム障害や災害などによって業務が停止した際に生じる損害や影響を事前に評価・分析すること。事業継続計画BCP)を策定する上での基盤となる調査活動である。
ビジネスインパクト分析のイメージ画像

業務が停止すると、売上の損失や顧客への信頼低下、法的義務の不履行など、様々な損害が発生しうる。ビジネスインパクト分析ではこうした損害を時間軸に沿って定量的・定性的に把握する。具体的には「どの業務が止まると、いつから、どれほどの損害が出るか」を明確にする。

実施手順としては、対象業務の洗い出し、担当部門へのヒアリング、影響評価、優先順位の設定という流れが一般的である。ヒアリングでは通常時の業務内容だけでなく、繁忙期や季節要因、外部委託先への依存状況なども確認する。業務ごとの依存関係や代替手段の有無も確認し、どの機能が停止すると連鎖的に問題が広がるかを整理する。

ビジネスインパクト分析の結果は、BCPにおける復旧戦略の立案に活用される。分析を元に、業務ごとの目標復旧時間RTO)や許容停止時間(RPO)が定義することができる。RTOは「業務をどれだけ早く再開しなければならないか」を示す時間的な上限であり、RPOは「どの時点のデータまで失っても許容できるか」を示す指標である。

これらの数値を業務ごとに定めることで、復旧の優先順位が明確になる。復旧に必要な人員、設備、情報システム、外部サービスなどの資源も特定されるため、バックアップ体制や代替拠点を検討する際の根拠資料となる。一度実施すれば終わりではなく、業務内容や組織体制の変化に応じて定期的に見直すことが求められる。

他の辞典等による「ビジネスインパクト分析」の解説 (外部サイト)

資格試験などの「ビジネスインパクト分析」の出題履歴

▼ 基本情報技術者試験
平25修6 問71】 システム障害を想定した事業継続計画(BCP)を策定する場合,ビジネスインパクト分析での実施事項はどれか。
平24春 問42】 システム障害を想定した事業継続計画(BCP)を策定する場合,ビジネスインパクト分析での実施事項はどれか。
平22秋 問42】 災害を想定した事業継続計画(BCP)を策定する場合に行うビジネスインパクト分析での実施事項はどれか。
この記事の著者 : (株)インセプト IT用語辞典 e-Words 編集部
1997年8月より「IT用語辞典 e-Words」を執筆・編集しています。累計公開記事数は1万ページ以上、累計サイト訪問者数は1億人以上です。学術論文や官公庁の資料などへも多数の記事が引用・参照されています。