エラープルーフ化 【error proofing】

概要

エラープルーフ化(error proofing)とは、人間はミスをするという前提に立ち、機器の設計や手順、仕組みなどをミスを起こしにくいように、あるいはミスしても損害が起こりにくいよう設計すること。

事故やトラブルが発生する要因として大きなものに人間によるミス(ヒューマンエラー)がある。どんなに教育や訓練を充実させても、どんなに細心の注意を払っても人間が人間である限りミスを完全になくすことは難しいため、人に依存せず問題の回避や損害の軽減を図るのがエラープルーフ化である。

よく用いられる考え方として5つの原則がある。ミスの発生を事前に防止する原則として、仕組みや工程を見直してミスの起きる作業自体を無くす「排除」、機械による自動化など人間以外の要素で肩代わりする「代替化」、手順の整理、単純化など、判断や動作をやりやすく、分かりやすくする「容易化」がある。

また、ミスが発生した後に悪影響が波及するのを防止する原則として、ミスの発生をすぐに発見して必要な対応が取れるようにする「異常検知」、ミスによる損害をできる限り小さく、狭い範囲に留めるよう悪影響の軽減や波及防止などの対策を講じる「影響緩和」がある。

(2023.6.9更新)
この記事の著者 : (株)インセプト IT用語辞典 e-Words 編集部
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