フェイルバック 【failback】 フェールバック
クラスタリングなどで可用性を高めた環境では、稼動系に障害が発生すると、待機系に処理が引き継がれる。これをシステムが自動的に行うことを「フェイルオーバー」(failover)、人間が操作して行うことを「スイッチオーバー」(switchover)という。
その後、元の稼動系の問題を取り除いて正常な状態に復旧した後、待機系から再び処理を引き継いで復帰させる処理や操作をフェイルバックという。日本語で「切り戻し」と呼ばれることもあるが、この語は文脈によってはシステムを新しいものに移行する際に問題が発生し、移行を中止して旧システムに戻すことを意味する場合もある。
また、表記の似た語に「フォールバック」(fallback)があるが、これはシステムに問題が発生したときに性能を落としたり機能を制限したり、不完全な代替システムに切り替えて限定的ながら稼動を続行することを表す。
(2019.3.4更新)