オフサイト【off-site】
オフサイトとは?
ある拠点や施設から地理的に離れた場所のこと。ITの分野では、自社や本来の設置場所とは異なる外部の施設・遠隔地を指す語として用いられる。対義語は「オンサイト」(現地・施設内)である。

データをバックアップ保管する際、稼働中のシステムと同じ建物内にバックアップを置いておくと、火災や地震、浸水などの災害で原本とバックアップが同時に失われる恐れがある。この事態を避けるため、物理的に離れた場所にデータを転送・保管する方式を「オフサイトバックアップ」という。
かつては磁気テープや光学ディスクなどの記録媒体を別施設へ輸送する方法が主流だったが、現在はネットワーク経由で遠隔地のデータセンターやクラウドストレージへ複製する方式が一般的となっている。クラウドバックアップもオフサイトバックアップの一形態とみなされる。
サーバの運用においても、自社内に機器を置かず、外部のデータセンターに設置・管理を委託する形態を「オフサイト運用」と呼ぶことがある。ハウジングサービスやホスティングサービスがこれに相当し、電源や冷却、物理セキュリティといった設備面を専門の事業者に委ねることができる。システム開発においても、発注元に常駐せず開発会社の自社オフィスで作業を行う体制を「オフサイト開発」と言うことがある。
IT以外の文脈では、通常の職場から離れた場所で行う会議や研修を「オフサイトミーティング」と呼ぶ。経営戦略の立案や組織開発の場として利用されることが多く、IT業界に限らず広く定着した表現である。また、原子力発電所の緊急時に遠隔から対応する拠点施設を「オフサイトセンター」と呼ぶなど、防災・危機管理の分野でも用いられる。
(2026.6.4更新)