フールプルーフ【foolproof】

概要

フールプルーフとは機械やソフトウェアなど人が使う道具の設計についての考え方の一つで、利用者が操作や取り扱い方を誤っても危険が生じない、あるいは、そもそも誤った操作や危険な使い方ができないような構造や仕掛けを設計段階で組み込むこと。また、そのような仕組みや構造。
フールプルーフのイメージ画像

フールプルーフ設計では「人間は間違えるものである」「理解が不十分な人が取り扱うこともある」という前提に立ち、誤った使い方をしても利用者や周囲の人を危険に晒したり、機器が破損したり、致命的な事態や損害を生じさせないような構造に設計する。

また、そもそも誤った使い方ができないような構造や操作方法にしたり、危険な使い方をしようとすると機能が停止したり自動的に初期状態に戻ったりするような機構を組み込むといった対策が行われることもある。

よく知られる例としては、正しい向きにしか挿入できない電池ボックスや、扉や蓋が完全に閉じなければ起動しない電子レンジや洗濯機、シフトレバーをパーキングかニュートラルに入れてフットブレーキを踏んだ状態でないとエンジンが始動しない自動車、左右に離れたボタンやレバーを両手で同時に操作しなければ降りてこない裁断機やプレス機、人が座っていないと水を噴射しない洗浄便座などがある。

似た概念として「フェイルセーフ」(fail-safe)がある。これは機器の一部が損傷、故障、停止などしても危険が生じないような構造や仕組みを導入する設計思想のことである。停電すると棹が下がったままになる踏切などが該当する。

他の辞典等による「フールプルーフ」の解説 (外部サイト)

資格試験などの「フールプルーフ」の出題履歴

▼ ITパスポート試験
令5】 フールプルーフの考え方を適用した例として、適切なものはどれか。
平31春】 入力画面で数値を入力すべきところに誤って英字を入力したらエラーメッセージが表示され、再入力を求められた。このような工夫をしておく設計思想を表す用語として、適切なものはどれか。
平21秋】 フールプルーフの考え方として、適切なものはどれか。
▼ 基本情報技術者試験
令4修7/令2修12/平29修12/平28秋/平27修7/平24秋】 安全性や信頼性を確保するための設計のうち,フールプルーフに該当するものはどれか。
令4修6/平30修7/平27修6/平25修12/平24修7/平23春】 システムの信頼性設計のうち,フールプルーフを採用した設計はどれか。
平21修12】 安全性や信頼性について,次の方針でプログラム設計を行う場合,その方針を表す用語はどれか。“不特定多数の人が使用するプログラムには,自分だけが使用するプログラムに比べて,より多くのデータチェックの機能を組み込む。

本ページを参照・引用している文書・論文など (外部サイト)

この記事の著者 : (株)インセプト IT用語辞典 e-Words 編集部
1997年8月より「IT用語辞典 e-Words」を執筆・編集しています。累計公開記事数は1万ページ以上、累計サイト訪問者数は1億人以上です。学術論文や官公庁の資料などへも多数の記事が引用・参照されています。