ITガバナンス 【IT governance】 ICTガバナンス
概要
ITガバナンス(IT governance)とは、企業などが経営方針に則ってIT戦略を策定し、情報システムの導入や運用を組織的に管理・統制する仕組み。企業活動の規律を維持する統制や監視の仕組みであるコーポレートガバナンスの一部。ITは今や企業活動の根幹に組み込まれ、監督下にない機器やソフトウェア、データが業務に持ち込まれて思わぬ悪影響を及ぼしたり、不意なシステムの機能不全による業務の停滞や損害が頻繁に見られるようになっている。
そこで、ITをシステム部門や各業務部門任せにせず、経営的な視点からその投資や運営、リスク管理などについての方針を示し、確実に監督・執行する仕組みとしてITガバナンスが提唱された。株主や顧客など外部の利害関係者への説明責任を果たす観点からもその整備の必要性が指摘されている。
経済産業省では「ITガバナンスとは経営陣がステークホルダのニーズに基づき、組織の価値を高めるために実践する行動であり、情報システムのあるべき姿を示す情報システム戦略の策定及び実現に必要となる組織能力である」と定義している。
(2019.7.3更新)
関連用語
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他の辞典による解説 (外部サイト)
この記事を参照している文書など (外部サイト)
- 東京都昭島市「昭島市デジタル化推進計画」(PDFファイル)にて引用 (2022年3月)
- 東京都昭島市「第二期昭島市情報化推進計画」にて引用 (2016年5月)