スマートファクトリー 【smart factory】

概要

スマートファクトリー(smart factory)とは、工場にAI(人工知能)やIoT(モノのインターネット)などの先端的なデジタル技術を導入し、自動化や効率化、コストや期間の削減、品質向上などを図る試み。また、そのような高度に自動化された工場。

製造装置や搬送機などにセンサーや制御装置を取り付け(あるいは内蔵型の製品に切り替え)てネットワークに接続し、中央の管理システムにデータを収集・蓄積して、一括して監視・管理することができるようにする。

様々なデータを集めて解析することで現場の状態や問題点を可視化(見える化)し、事象間の因果関係の分析や事象のモデル化を行う。モデルに基づく将来予測や制御の最適化を行い、結果を再びデータとして観測し、さらなる工程の改善に繋げる。

スマートファクトリーはデジタル技術を前提とした製造工程の作り直しであり、生産におけるデジタルトランスフォーメーション(DX:Digital Transformation)とも呼ばれる。デジタル化された製造現場は計画や調達、更には販売や経営ともシステム接続されてリアルタイムに連動し、部門をまたいだ全体最適化を可能とする。

(2023.10.13更新)

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この記事の著者 : (株)インセプト IT用語辞典 e-Words 編集部
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