インターロック 【interlock】

概要

インターロック(interlock)とは、機械の安全装置などの仕組みの一つで、設計時に決められた複数の条件がすべて揃わないと機能が有効にならないよう制御する方式。

装置の始動や動作の継続に複数の異なる条件が紐付けられており、すべて満たされなければ起動しないようにしたり、動作中に条件が欠けたら安全に停止するようにしておく。

不用意な使用法や人為ミス、装置の誤作動などがあっても壊滅的な事態に発展したり人身に危険が及ばないようにする「フールプルーフ」または「フェイルセーフ」を実現する機構として用意される。

例えば、鉄道車両やバス、エレベーター、電子レンジなどは扉の開閉状況を検知するセンサーが駆動装置に繋がれており、すべての扉が閉まっていなければ始動できないようになっている。作動中に意図せず開いてしまった場合には自動的に緊急停止するよう制御される場合もある。

また、「インターロックゲート」(interlock gate)という場合には、入退室管理システムの一種で、同時に開かない二重扉を用いる機構を指す。外部と居室の間に二重の扉と両者に挟まれた空間を設け、片方が開いているときにはもう一方は開かないよう制御する。一人ずつしか入室あるいは退室できないよう制限し、共連れやすれ違い逆行を防止する。

(2022.3.30更新)

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この記事の著者 : (株)インセプト IT用語辞典 e-Words 編集部
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