CIM 【Common Information Model】 共通情報モデル
概要
CIM(Common Information Model)とは、情報システムにおける管理対象となる機器など識別したり、複数の対象間の関係を記述する方法を定めた標準。業界団体のDMTF(Distributed Management Task Force)が策定・公表している。システムの監視や機器の一括管理を行うソフトウェアなどが管理対象(オブジェクト)の記述に用いる枠組みで、CIMに従って管理対象を定義することで、様々な管理システムが共通してその情報を利用することができる。異なるメーカーのシステム間で情報を交換することもできる。
CIMは各種のシステム管理ソフトウェアなどで採用されているほか、WMI(Windows Management Instrumentation)やWBEM(Web-Based Enterprise Management)、SMI-S(Storage Management Initiative Specification)など他の技術や規格の基盤技術としても参照されている、
CIM自体の基本原則や他のモデルとの対応関係などを定めた仕様(CIM Specification)の他に、様々な種類の対象を定義した「CIMスキーマ」(CIM Schema)が定められている。この中では、コンピュータやオペレーティングシステム(OS)、ミドルウェア、サービス、ネットワーク、ストレージなどITシステムの基本的な構成要素と、それらの内部を構成する要素などが定義されている。
特殊な機能や仕様を持つ対象を表すために定義済みの基本的な要素の情報を継承して新たな要素を定義したり、機器やソフトウェアなどの開発元が自社製品を表す要素を定義するための枠組みも提供されている。
(2023.2.24更新)