フォールトマスキング 【fault masking】

概要

フォールトマスキング(fault masking)とは、システムや装置の信頼性についての考え方の一つで、障害が発生しても外部に影響が伝播しないような仕組みにすること。

例えば、同じ処理を実行する3つ以上の独立したシステムを同時に稼動させ、それらの処理結果を比較して最も多い結果を出力として採用する、といった手法がある。

一系統が誤った結果を出力しても、他のシステムとの多数決により棄却され、外部に誤った結果を伝えることを防ぐことができる。各系統の仕様のみを共通とし、詳細な実装はそれぞれ別にする場合もある。

また、ある障害が別の障害の存在を隠蔽し、外部から気づかない状態に陥ることをフォールトマスキングという場合もある。「ディフェクトマスキング」(defect masking/欠陥マスキング)とも言う。

(2020.3.4更新)
この記事の著者 : (株)インセプト IT用語辞典 e-Words 編集部
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