ダウンタイム 【downtime】

概要

ダウンタイム(downtime)とは、常時使用できることが期待される機器やシステム回線サービスなどが停止・中断している時間。理由や原因を問わず止まっている時間の総体を指す。

インターネット上のサーバなどは24時間365日常に稼働することが期待されるが、実際には個別の機器や回線ソフトウェアには様々な理由から機能を停止する時間が生じるものであり、これをダウンタイムという。

計画ダウンタイム (planned downtime)

このうち、機器のメンテナンスソフトウェアの更新、施設全体の(保守作業のための)停電など、意図的に停止して作業などをう時間のことを「計画ダウンタイム」(planned downtime)という。

個別の機器やソフトウェアについてダウンタイムによる保守作業が生じることは避けられないが、機器やシステム二重化して片方で運用を続けながらもう片方を保守したり、仮想化ソフトによりシステムを実行状態のまま別のコンピュータに移転(ライブマイグレーション)するなどの手法により、システム全体のダウンタイムを短縮・解消することはできる。

計画外ダウンタイム (unplanned downtime)

一方、装置の障害や故障、過剰な負荷による機能不全、ソフトウェアバグ、外部からの攻撃などにより予期せず停止してしまった時間のことを「計画外ダウンタイム」(unplanned downtime)という。

こちらも装置や回線多重化や停止時に速やかに復旧させる手順や対応策の用意などで短縮していくことは可能だが、誤操作や誤設定、ソフトウェアの欠陥などに起因する問題の場合にはシステム全体が一度に影響を受けたり、ドミノ倒しに問題が広がり全体が停止してしまう場合もあり、なかなか一筋縄にはいかない。

また、ダウンタイムゼロを目指せば青天井に高いコストがかかる場合もあり、単位時間あたりの損害額などから年間に許容するダウンタイムを見積もり、それを達成するための施策を講じるといった手法が用いられることが多い。

(2019.1.13更新)

他の辞典による解説 (外部サイト)

この記事の著者 : (株)インセプト IT用語辞典 e-Words 編集部
1997年8月より「IT用語辞典 e-Words」を執筆・編集しています。累計公開記事数は1万ページ以上、累計サイト訪問者数は1億人以上です。学術論文や官公庁の資料などへも多数の記事が引用・参照されています。
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