読み方 : リモートほしゅ

リモート保守【遠隔保守】リモートメンテナンス

別名  :remote maintenance/リモメン

概要

リモート保守とは機器やシステムの保守作業を、インターネット専用回線などの通信ネットワークを通じて遠隔から実施すること。装置の状態診断、ソフトウェアのアップデート、設定変更など、現物に直接触れずに実施できる作業が対象となる。
リモート保守のイメージ画像

保守要員はサービス拠点から対象の機器やシステムに接続し、事前に設定したアクセス制御の仕組みに基づいて認証を行い、リモートデスクトップや運用管理ツールを通じて装置の診断、パッチ適用、設定変更などを行う。

顧客からの障害報告に対応したり、操作上の質問や技術的な相談に応じることもある。物理的な接触を要するハードウェアの部品交換などは対象外であり、現地での作業が不可欠な場合はオンサイト保守と組み合わせて対応する。

訪問型のオンサイト保守と比較すると、移動にかかる時間とコストが発生しないため、提供者・利用者の双方にとって費用面で有利になりやすい。障害発生時も即座に対応を開始できるため、復旧までの時間を短縮できる。一方で、不正アクセスを防ぐために多要素認証アクセス制御、通信の暗号化といったセキュリティ対策が必須となる。操作ログの記録や変更管理プロセスの遵守も求められる。作業内容によっては業務への影響を抑えるために実施時間帯を指定・制限する「メンテナンスウィンドウ」を設定する場合もある。

常時稼働が求められる企業システムでは、リモート保守単体ではなく、稼働状態を継続的に把握するリモート監視や、日常的な運用業務を代行するリモート運用と組み合わせた包括的なサービスとして契約することが多い。近年ではVPNゼロトラストアーキテクチャの普及により、機密性の高いシステムへの適用も広がっている。

(2026.6.24更新)
 
この記事の著者 : (株)インセプト IT用語辞典 e-Words 編集部
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