読み方 : しょうがい
障害【failure】
概要
障害とは、何かの妨げになる要因のこと。IT分野では、機器やソフトウェア、システム、通信回線などに異常が生じ、本来の機能や性能を発揮できなくなった状態を指す。英語の “failure” に対応する概念とされ、完全な停止だけでなく、性能の低下や一部機能の不全も含む。

情報システムにおける障害は、機器や部品の故障・不良(fault)や、ソフトウェアの欠陥・不具合(defect)を直接的な原因とすることが多い。操作ミスや設定誤りといった人為的な失敗、不正アクセスやマルウェアなどによる攻撃、地震や落雷などの自然災害、停電などの事故といった外的要因によって引き起こされる場合もある。
障害が発生すると、可用性や信頼性が損なわれ、正常なサービスの継続的な提供が困難になる。障害の影響範囲や深刻さは発生箇所や程度によって様々で、軽微な性能劣化から、応答遅延やデータ欠損、システム全体の停止まで大きな幅がある。
障害の発生頻度や復旧速度は、MTBF(平均故障間隔)やMTTR(平均復旧時間)といった指標で定量的に把握される。現代のシステム構築では、一部の構成要素に障害が生じてもシステム全体を停止させない冗長化や、迅速な復旧を実現するための対策が重要視されている。
なお、無線通信や放送の分野では、建造物や地形などの遮蔽物、あるいは電磁的なノイズの影響で電波の受信感度が低下した状態を「電波障害」または「受信障害」という。また、電波や電磁波が周囲の電子機器に干渉し誤作動を引き起こす現象も電波障害(あるいは電磁波障害)と呼ばれる。
(2026.6.16更新)