RPO 【Recovery Point Objective】 目標復旧時点 / 回復ポイント目標 / 目標復旧地点
概要
RPO(Recovery Point Objective)とは、情報システムから失われたデータをバックアップから復元する際に、過去のどの時点まで遡ることを許容するかを表す目標値。これに基づいてデータバックアップの方法や機器、頻度が決定される。情報システムでストレージ(外部記憶装置)に保存されたデータは、災害や機器の故障、ソフトウェアの誤動作、操作ミスなどによって失われることがある。これに備えてデータを他の装置や施設へ複製することをデータバックアップという。
RPOはデータをバックアップから復元したときに、最も古いデータがどの程度古いかを表した値で、例えばRPOが7日間に設定されている場合には、どのバックアップデータも常に現在から7日前よりは新しい状態が維持されるように複製が行われる。
RPOを小さな値に設定すれば、最後の複製から現在までの時間が短くなり失われるデータは少なくて済むが、その分バックアップ処理にかかる負荷やコストは大きくなる。データの種類によって、重要性とコストを比較してそれぞれに適切なRPOを設定することが重要である。
一方、障害発生時点からどの程度の時間でデータを復旧できるようにするかを表す目標値のことは「RTO」(Recovery Time Objective:目標復旧時間)という。
(2019.3.27更新)