テイクオーバー 【takeover】

概要

テイクオーバー(takeover)とは、獲得、奪取、乗っ取り、引き継ぎ、肩代わり、などの意味を持つ英単語。

情報システムの分野では、稼働中の機器やシステムの機能を代わりとなる機器やシステムが引き継ぎ、途切れることなく処理を継続する仕組みや、そのような動作や操作のことをテイクオーバーということがある。

同じように機能する二系統のシステムを用意しておき、稼働中のシステムから待機中のシステムへ処理を引き渡し、継ぎ目なく処理を引き継ぐことを意味する。何らかの要因により制御ソフトなどが自動的に実行する場合と、管理者が手動で実行する場合がある。

前者の場合は障害発生時などトラブルに対処するためにわれることが多く、「フェイルオーバー」(failover)とも呼ばれる。後者の場合は主系統の機器のメンテナンスや入れ替え、ソフトウェアの修正や入れ替えなどのためにわれることが多い。

SNSのテイクオーバー

SNSの分野では、企業の公式アカウントなどをインフルエンサーなどが間借りしてプロモーション投稿をうマーケティング手法をテイクオーバーという。普段の投稿主とは別の人があたかもアカウントを乗っ取ったかのように発言するためこのように呼ぶ。

また、発言一覧(タイムライン)やトレンド一覧など、項目が並んでいる表示欄の目立つ位置に広告投稿を一定期間固定的に表示し続ける掲載方式をテイクオーバー広告ということがある。

(2023.3.30更新)
この記事の著者 : (株)インセプト IT用語辞典 e-Words 編集部
1997年8月より「IT用語辞典 e-Words」を執筆・編集しています。累計公開記事数は1万ページ以上、累計サイト訪問者数は1億人以上です。学術論文や官公庁の資料などへも多数の記事が引用・参照されています。
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