エンタープライズサーチ 【enterprise search】 企業内検索

概要

エンタープライズサーチ(enterprise search)とは、企業などで情報システム内に保管されている様々な情報を索引付けし、横断的に検索できるようにする技術。また、そのような検索を可能にするソフトウェアやシステム。

Web上の情報を収集してキーワードなどで検索できるWeb検索エンジンのような機能を社内ネットワーク上で実現するもので、共有ファイルや社内Webサイト、データベース、送受信した電子メール、グループウェア内の書き込みなどに分散したデータを集約し、様々な条件で検索できるようにする。

検索可能なデータは製品によって異なるが、NAS共有フォルダなどに格納されたオフィスソフトの文書ファイル、テキストファイルPDFファイル、画像ファイル、動画ファイル、圧縮ファイルの内部のファイル、グループウェアワークフローシステムに格納されたデータ、イントラネットサイトなどを対象とすることが多い。インターネット上のWeb検索を統合して提供する場合もある。

検索はキーワードによる全文検索のほか、データの所在(特定のフォルダのみ、特定のフォルダを除外等)や日付による絞り込み、関連キーワードの提案(サジェスト機能)などに対応している場合がある。検索結果はWeb検索のように表題と文章の抜粋、ファイル種別を示すアイコンなどを関連性順や日付順に並べて一覧できる。文書や画像のサムネイルを表示するなどして内容を確認しやすいよう工夫している製品もある。

オープンな検索エンジンと異なる重要な機能としてセキュリティ機能があり、利用者の認証と識別を行い、利用者ごとにシステム上設定された閲覧権限のあるデータのみを一覧にリストしたり、アクセス可能にしたりすることができる。

(2021.5.11更新)

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試験出題履歴

ITパスポート試験 : 令3 問4
この記事の著者 : (株)インセプト IT用語辞典 e-Words 編集部
1997年8月より「IT用語辞典 e-Words」を執筆・編集しています。累計公開記事数は1万ページ以上、累計サイト訪問者数は1億人以上です。学術論文や官公庁の資料などへも多数の記事が引用・参照されています。