読み方 : ふせいきょうそうぼうしほう

不正競争防止法

概要

不正競争防止法とは、市場において事業者間の競争が公正に行われるよう、競争上の不正行為を定めて規制・禁止する法律。損害を被った者は差止請求や損害賠償請求などができるほか、一部の行為は刑事事件として刑事罰の対象となる。
不正競争防止法のイメージ画像

解説 営業秘密の侵害や、複製・模造商品の販売、商品名やロゴなどの模倣、著名人の名前などの無断使用、デジタルデータのコピー制限技術やアクセス管理技術の解除や回避、商品の材料や原産地などの偽装や紛らわしい表示、他社の商標などに一致または類似するインターネットドメイン名の使用、競合相手を誹謗する虚偽情報の流布、外国製品の輸入代理店などが原権利者に無断で商標等を流用することなどを禁止している。

また、外国と交わした条約などに基づいて、外国公務員への贈賄や、外国の国旗や紋章などの不正使用、国際機関の標章などの不正使用も禁じている。

1934年(昭和9年)に、「工業所有権の保護に関するパリ条約」を批准するために制定された法律である。現在施行されているのは1993年(平成5年)に全面改正され、その後何度か部分改正されたもので、全面改正前の旧法を「旧不正競争防止法」と呼ぶことがある。

(2025.1.17更新)

他の用語辞典による「不正競争防止法」の解説 (外部サイト)

資格試験などの「不正競争防止法」の出題履歴

▼ ITパスポート試験
令5 問29】 不正な販売行為を防ぐために、正当な理由なく映像ソフトのコピープロテクトを無効化するプログラムの販売行為を規制している法律はどれか。
令3 問9】 不適切な行為 a~c のうち、不正競争防止法で規制されているものだけを全て挙げたものはどれか。a キャンペーンの応募者の個人情報を、応募者に無断で他の目的のために利用する行為b 他人のIDとパスワードを不正に入手し、それらを使用してインターネット経由でコンピュータにアクセスする行為c 不正な利益を得ようとして、他社の商品名や社名に類似したドメイン名を使用する行為。
令1秋 問20】 事業活動における重要な技術情報について、営業秘密とするための要件を定めている法律はどれか。
平30秋 問32】 不適切な行為に関する記述 a〜c のうち、不正競争防止法で規制されている行為だけを全て挙げたものはどれか。a 営業秘密となっている他社の技術情報を、第三者から不正に入手した。
平30春 問24】 営業秘密の要件に関する記述 a~d のうち、不正競争防止法に照らして適切なものだけを全て挙げたものはどれか。a 公然と知られていないことb 利用したいときに利用できることc 事業活動に有用であることd 秘密として管理されていること。
平27秋 問2】 不正競争防止法で保護される、自社にとっての営業秘密に該当するものはどれか。ここで、いずれの場合も情報はファイリングされており、ファイルには秘密であることを示すラベルを貼ってキャビネットに施錠保管し、閲覧者を限定して管理しているものとする。
平26春 問24】 営業秘密を保護する法律はどれか。
平24秋 問1】 営業秘密を保護する法律はどれか。
平23春 問20】 不正競争防止法の不正競争に該当するものはどれか。
平21春 問9】 不正競争防止法の営業秘密に該当するものはどれか。

▼ 基本情報技術者試験
令4修1 問80】 不正競争防止法において,営業秘密となる要件は,“秘密として管理されていること”,“事業活動に有用な技術上又は営業上の情報であること” と,もう一つはどれか。
平30修12 問79】 不正競争防止法において,営業秘密となる要件は,“秘密として管理されていること”,“事業活動に有用な技術上又は営業上の情報であること” と,もう一つはどれか。
平29修12 問79】 不正競争防止法によって保護される対象として規定されているものはどれか。
平29春 問80】 不正競争防止法において,営業秘密となる要件は,“秘密として管理されていること”,“事業活動に有用な技術上又は営業上の情報であること” と,もう一つはどれか。
平26修12 問79】 不正競争防止法によって保護される対象として規定されているものはどれか。
平25春 問78】 不正競争防止法によって保護される対象として規定されているものはどれか。