読み方 : えいぎょうひみつ
営業秘密 【trade secret】 トレードシークレット / 企業秘密
概要
営業秘密(trade secret)とは、企業などが事業上用いる情報のうち、公開せずに秘密として管理しているもの。特に、不正競争防止法で保護の対象となる要件を満たした秘密の情報を指す。解説 不正競争防止法では、企業内で秘密として管理され、事業の遂行上必要あるいは有用であり、公然と知られていない(一般に公開されていない)といった要件を満たす情報を営業秘密として法的な保護の対象としている。
例えば、製品の特殊な製法、顧客名簿、独自の営業ノウハウなどが該当する。ただし、違法あるいは反社会的な行為・活動に関連する情報(脱税ノウハウなど)は保護されない。また、創業者の生い立ちなど、事業上有用でない情報は、たとえ秘密とされていても営業秘密とはみなされない。
営業秘密を不正に取得・利用した場合には差止や損害賠償などを請求できるほか、利益を得たり保有者に損害を与える目的で営業秘密を不正取得・使用した場合は刑事上の罪に問われる。
(2021.4.22更新)
「営業秘密」の関連用語
他の用語辞典による「営業秘密」の解説 (外部サイト)
資格試験などの「営業秘密」の出題履歴
▼ ITパスポート試験
【平30春 問24】 営業秘密の要件に関する記述 a~d のうち、不正競争防止法に照らして適切なものだけを全て挙げたものはどれか。a 公然と知られていないことb 利用したいときに利用できることc 事業活動に有用であることd 秘密として管理されていること。
【平27秋 問2】 不正競争防止法で保護される、自社にとっての営業秘密に該当するものはどれか。ここで、いずれの場合も情報はファイリングされており、ファイルには秘密であることを示すラベルを貼ってキャビネットに施錠保管し、閲覧者を限定して管理しているものとする。
【平26春 問24】 営業秘密を保護する法律はどれか。
【平24秋 問1】 営業秘密を保護する法律はどれか。
【平23春 問20】 不正競争防止法の不正競争に該当するものはどれか。
【平21春 問9】 不正競争防止法の営業秘密に該当するものはどれか。
▼ 基本情報技術者試験
【令4修1 問80】 不正競争防止法において,営業秘密となる要件は,“秘密として管理されていること”,“事業活動に有用な技術上又は営業上の情報であること” と,もう一つはどれか。
【平30修12 問79】 不正競争防止法において,営業秘密となる要件は,“秘密として管理されていること”,“事業活動に有用な技術上又は営業上の情報であること” と,もう一つはどれか。
【平30修7 問59】 経済産業省の “営業秘密管理指針” に基づく営業秘密データの管理状況について監査を行うとき,秘密管理性のチェックポイントはどれか。
【平29修12 問79】 不正競争防止法によって保護される対象として規定されているものはどれか。
【平29春 問80】 不正競争防止法において,営業秘密となる要件は,“秘密として管理されていること”,“事業活動に有用な技術上又は営業上の情報であること” と,もう一つはどれか。
【平27修6 問60】 経済産業省の “営業秘密管理指針” に基づく営業秘密データの管理状況について監査を行うとき,秘密管理性のチェックポイントはどれか。
【平26修12 問79】 不正競争防止法によって保護される対象として規定されているものはどれか。
【平25春 問78】 不正競争防止法によって保護される対象として規定されているものはどれか。
【平24秋 問59】 経済産業省の “営業秘密管理指針” に基づく営業秘密データの管理状況について監査を行うとき,秘密管理性のチェックポイントはどれか。