レピュテーション 【reputation】

概要

レピュテーション(reputation)とは、(世間の)評判、風評、評価、信用などの意味を持つ英単語。ビジネス分野では企業や製品などの世間における評判や信用などを指し、IT分野では通信相手などが危険でないか判定するために蓄積された過去の行動履歴などを指す。

レピュテーションリスク

一般のビジネス分野では、企業などの組織や従業員、事業、製品、サービスなどについて世間に流布する評判や評価、風評、悪評などをレピュテーションと呼ぶことがある。不祥事や悪い噂、製品に対する低評価により信用やブランド価値が毀損し、売上や収益に損害が生じる危険性を「レピュテーションリスク」(reputation risk)という。

情報セキュリティのレピュテーション

情報セキュリティの分野では、データの送信元やデータそのものについて、過去の情報を収集・解析し、安全性を評価することをレピュテーションという。

例えば、ある電子メール送信元のIPアドレスドメイン名について、ネット上の様々な場所でそこから発信されたメールを受信して解析すると、コンピュータウイルススパムメールばかりで正規の内容や用途のものがほとんど無いと分かった場合、その送信元は攻撃や宣伝の発信源とみなして受信を拒否することができるようになる。

このような「評判」を蓄積して判断する手法を「IPレピュテーション」(IPアドレス単位の場合)や「ドメインレピュテーション」(ドメイン単位の場合)などという。メール自体の内容を対象とする場合は「メールレピュテーション」とも言う。

このような手法はメールに限らず有効で、WebサイトWebページフィッシングウイルス感染の危険があるという情報ドメイン単位やURL単位で蓄積し、利用者が気づかずにアクセスしようとするのをシステム側で検知して警告する「Webレピュテーション」などの応用例がある。

(2021.9.1更新)

他の辞典による解説 (外部サイト)

この記事の著者 : (株)インセプト IT用語辞典 e-Words 編集部
1997年8月より「IT用語辞典 e-Words」を執筆・編集しています。累計公開記事数は1万ページ以上、累計サイト訪問者数は1億人以上です。学術論文や官公庁の資料などへも多数の記事が引用・参照されています。
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