RJ45 【Registered Jack 45】 8P8C / RJ-45
概要
RJ45(Registered Jack 45)とは、通信ケーブルを繋ぐコネクタ形状の一つで、LANケーブルなどに用いられるもの。8極8芯のモジュラー式コネクタで、8つのピンすべてが信号線に繋がれている。イーサネット(Ethernet)やISDN、RS-232Cなどで利用される。ISDNは廃止が決まっており既にほとんど使われていないため、現代ではもっぱらイーサネット規格に基づくLANケーブルの端子の代名詞として知られている。撚り合わせた複数の金属製の信号線を樹脂で被覆し、両端にRJ45コネクタを設けた通信ケーブルをLANケーブル、イーサネットケーブル、ネットワークケーブルなどと呼ぶ。
RJ45プラグ(ケーブル側端子)の上部にはプラスチック製のツメがあり、機器側のポート(レセプタクル)に挿入すると「カチッ」という音と共に固定される。ツメを指で抑えれば容易に引き抜くことができるが、単に外から引っ張っただけではケーブルが外れないようになっている。
イーサネットの場合はT568A/T568Bと呼ばれる規格に基づいてケーブル内部の8本の信号線が両端の8つのピンに結線されている。両端ともT568Aのものは「ストレートケーブル」、片方がT568A、反対側がT568Bとなっている(内部で配線が入れ替わっている)ものは「クロスケーブル」と呼ばれる。
RJ45と8P8Cの違い
現在RJ45として知られるものは本来、ANSI/TIA-1096-AやISO 8877で規定された「8P8C」と呼ばれるコネクタ規格で、本来のRJ45規格とは異なる別のものである。「本物の」RJ45はFCC(米連邦通信委員会)が定めた電話回線向けの8極2芯のコネクタである。
8P8CをRJ45と呼ぶのは本来は誤用だが、本来のRJ45があまり普及せず使われなくなったこともあり、8P8CのことをRJ45と呼ぶ習慣が定着している。本来のRJ45と8P8Cは内部の結線が異なるほか、RJ45プラグには側面に小さな突起(キーと呼ばれる)がある。
キーの無い8P8CプラグをRJ45レセプタクル(ポート)に差し込むことはできるが、その逆(RJ45プラグを8P8Cレセプタクルに差し込む)はキー部分がつっかえるため不可能である。とは言え、現在はキーのある本来のRJ45コネクタはほぼ存在せず、8P8Cコネクタのみが流通しているため、実際には違いを意識する必要はない。