トランスレーション【translation】トランスレート/translate
概要

データ処理の分野では、特定の形式で保存されたファイルを別の形式へ変換する処理をトランスレーションと呼ぶことがある。ただし、この意味では「コンバート」(convert)や「コンバージョン」(conversion)という語が一般的に用いられることが多く、トランスレーションは通信やプログラミングの文脈でより頻繁に使われる。
通信分野では、異なる規格の機器が通信できるよう、通信経路上の中継システムがプロトコルやアドレス、データ形式を透過的に相互変換する処理を指す。利用者側の機器は変換処理を意識せずに通信できる。例として、内部ネットワークのプライベートIPアドレスとインターネット上のパブリックIPアドレスを相互変換する「NAT」(Network Address Translation)や、IPv4とIPv6が混在するネットワークを接続する「プロトコル変換」(Protocol Translation)などがある。
プログラミング分野では、あるプログラミング言語で書かれたソースコードを別の言語のソースコードへ変換する処理をトランスレーションと呼ぶことがある。TypeScriptからJavaScriptへの変換などが当てはまり、「コンパイル」(compile)と組み合わせた造語「トランスパイル」(transpile)とも呼ばれる。機械語への変換を行うコンパイルも広義には含まれるが、これを区別して高水準言語同士の変換を指す場合が多い。
本来の語義どおり、日本語と英語など異なる自然言語間で文章や発話を変換すること、またその訳文をトランスレーションと呼ぶこともある。機械翻訳システムでは入力された文を別言語の表現へ置き換える処理が行われており、近年はニューラルネットワークを用いた「ニューラル機械翻訳」(NMT:Nueral Machine Translation)が主流となっている。