OMR 【Optical Mark Reader】 光学式マーク読取装置 / Optical Mark Recognition
概要
OMR(Optical Mark Reader)とは、紙面からコンピュータに情報を自動入力する仕組みの一つで、紙面に光線を当てて反射光を読み取り、あらかじめ決められた位置に黒い小さなマークがあるかどうかを符号に変換していくもの。「光学式マーク認識」(Optical Mark Recognition)とも呼ばれ、一般には「マークシート」の呼称でよく知られる。専用の用紙(マークシート用紙)には、あらかじめ決められた位置に長方形や楕円形などの小さな記入枠が並んでおり、回答者は鉛筆などの筆記具で中を塗りつぶす。黒インクでマークを印刷する場合もある。
OMR機器はこの用紙に光を当てて端から順に走査していき、反射光の強度からどの枠が塗りつぶされているかを読み取ってデータに置き換えていく。
手書きの回答を人力で入力するより遥かに高速かつ低コストで、OCR(光学式文字読み取り装置)による文字入力より正確で公平なため、資格試験や入学試験、アンケート調査、くじなどで幅広く実用化されている。
ただし、その原理上、並んだ選択肢から該当するものを選ぶ形式でしか回答できないため、入力できる情報の量や自由度は乏しい。例えば、任意の数字を記入できるようにしようとすると各桁ごとに0~9の10個のマーク枠を用意しなければならず、文字による自由記述は事実上できない。
(2019.12.6更新)