EPC 【Electronic Product Code】
概要
EPC(Electronic Product Code)とは、商品などの識別に用いるコード体系の標準規格の一つ。RFID(無線ICタグ)で用いることを想定したコードで、国際組織GS1傘下のEPCglobalが仕様を発行している。無線で内容の読み取りが可能な無線ICタグに与える識別符号の体系を定めている。無線ICタグは従来のバーコードを置き換える商品の個体識別の仕組みで、記録できる情報量が多く、非接触で素早く読み取れるという特徴がある。
EPCのコードは商品、場所、サービスなど識別対象によって様々な種類があるが、流通業界などで主に用いられるのは商品の個体識別を行うための「SGTIN」(Serialized GTIN)である。これは商品コード標準のGTIN(Global Trade Item Number/日本ではJANコードにほぼ相当)に個体ごとの識別番号(シリアル番号)を連結したものである。
また、ダンボールなど輸送用の梱包単位を識別するための「SSCC」(Serial Shipping Container Code)や、台車など使い捨てではない輸送用の器具などを識別するための「GRAI」(Global Returnable Asset Identifier)も輸送・配送の現場で用いられる。
製品でEPCを利用するにはGS1に登録を行い事業者コードの発行を受ける必要がある。日本では一般財団法人流通システム開発センター(GS1 Japan)が受付窓口となっている。コード自体の生成や利用に費用はかからない。
(2023.9.12更新)