タクソノミー【taxonomy】
概要
タクソノミーとは、情報やデータを一定の基準で分類し、上位から下位へと枝分かれする階層構造として整理する考え方や仕組みのこと。

もとは生物学において、生物を界・門・綱・目・科・属・種という階層に沿って体系化する分類法を意味していた。この考え方が情報科学や図書館学、企業の情報管理などに転用され、現在ではITやビジネスの現場で広く使われるようになった。
IT分野では、Webサイトやアプリケーション上の機能やコンテンツを整理する仕組みとして使われることが多い。ECサイトで商品が「家電」→「キッチン家電」→「炊飯器」のように階層化されている構造などが該当する。利用者はこの階層を順にたどることで、膨大な情報の中から目的のものに迷わずたどり着くことができる。
設計にあたっては、分類の粒度や、各項目をどの親項目に属させるかという判断が求められる。分類が細かすぎると目的の情報に到達しにくくなり、粗すぎると整理の効果が薄れる。分類基準が曖昧なままだと利用者が混乱するため、情報量や利用方法の変化に応じた継続的な見直しが必要となる。
タクソノミーと混同されやすい概念に「オントロジー」と「フォークソノミー」がある。オントロジーは概念間の多様な意味的関係を網の目状に定義するもので、タクソノミーの階層構造よりも複雑な関係を扱う。フォークソノミーは、“folks”(人々)と “taxonomy” を組み合わせた造語で、利用者が自由にタグを付けて分類していく方式である。
(2026.5.8更新)