Cat5eケーブル【カテゴリ5eケーブル】 Enhanced Category 5 cable / エンハンストカテゴリ5

概要

Cat5eケーブル（カテゴリ5eケーブル）とは、銅線を撚り合わせて作られる通信ケーブル(ツイストペアケーブル)の電気特性グレードを定めた規格の一つで、100 MHzまでの帯域を用いて通信するケーブルの仕様を定めたもの。

LANケーブルなどに使われるツイストペアケーブルは、電気的な特性から「カテゴリ」と呼ばれるグレードに分類される。カテゴリごとに満たすべき特性の標準規格が定められており、高いカテゴリほど外部からの干渉に強く高い周波数での伝送が可能となる。

Cat5eケーブルはCat5ケーブル（カテゴリ5）の改良型で、最大周波数（100 MHz）などの基本的な仕様は同じだが、信号の減衰や漏話（他の信号線への干渉）についての規定が厳しくなり、より長距離を安定して伝送できるようになっている。2001年に業界団体TIA/EIAおよびANSI（米国国家規格協会）によって標準化されたTIA/EIA-568-Bの一部として定義された。

最高1Gbpsで通信するLANの規格であるギガビットイーサネット（Gigabit Ethernet）の仕様の一つである1000BASE-Tではケーブルの標準としてCat5eケーブルを使用するよう推奨している（短距離ならCat5でも通信はできる）。また、100 Mbpsの100BASE-TXなど標準でCat5を用いる方式でもCat5eケーブルを用いることで通信品質を向上・安定させることができる。