uuencode 【UNIX to UNIX encode】
概要
uuencode(UNIX to UNIX encode)とは、バイナリデータを一定の規則に基づいてテキスト(文字)データに置き換える変換方式の一つで、64種類の英数字・記号を用いてデータを表現する方式。また、そのような変換を行うUNIX系OSのコマンド。かつてUNIX系OSにおけるデータ交換などでよく利用された。テキスト形式のデータしか受け付けないデータ形式やデータ伝送路などを用いてバイナリ形式のデータを保存・伝送するために用いられるもので、アルファベットの大文字(26文字)と数字(10文字)、「`」「!」などの記号文字(28文字)を用いてあらゆるデータを表現する。元のデータを6ビットずつに区切り、それぞれを64種類の文字のいずれか一つに対応付けて文字に置き換えていく。
LinuxなどのUNIX系OSでは「uuencode」というコマンドでテキスト形式への変換を行うことができ、「uudecode」(ユーユーデコード)というコマンドでテキストから元のバイナリを復元できる。いくつかの派生形式があり、用いる記号の種類が微妙に異なったり、データサイズや誤り検出符号が付加されていたりする。
uuencodeを元に「Base64」と呼ばれる変換方式が考案され、電子メールにファイルを添付するための標準形式である「MIME」で採用されている。バイナリのテキストエンコーディング方式としては他にも、かつてのMac OSで用いられた「BinHex」や日本で考案された「ish」などがある。
(2022.5.13更新)