Cat6ケーブル 【カテゴリ6ケーブル】 Category 6 cable / カテロク
概要
Cat6ケーブル(カテゴリ6ケーブル)とは、銅線を撚り合わせて作られる通信ケーブル(ツイストペアケーブル)の電気特性グレードを定めた規格の一つで、250MHzまでの帯域を用いて通信するケーブルの仕様を定めたもの。LANケーブルなどに使われるツイストペアケーブルは、電気的な特性から「カテゴリ」と呼ばれるグレードに分類される。カテゴリごとに満たすべき特性の標準規格が定められており、高いカテゴリほど外部からの干渉に強く高い周波数での伝送が可能となる。
Cat6ケーブルは、100MHzまでの周波数に対応するCat5ケーブル(カテゴリ5)およびCat5eケーブル(Enhanced Category 5)の上位規格で、250MHzまでの周波数に対応することができる。2002年に業界団体TIA/EIAおよびANSI(米国国家規格協会)によってTIA/EIA-568-B.2-1として標準化された。
ギガビットイーサネット(Gigabit Ethernet)のうちメタル回線向けの規格である1000BASE-Tや1000BASE-TXでよく使われる。カテゴリ5e以下の各規格向けの用途にも使用できる。最高周波数を500MHzまで高めた派生規格に「Cat6Aケーブル」(Augmented Category 6)がある。
(2022.2.3更新)
イーサネットの用語一覧
Gigabit Ethernet規格
名称 | ケーブル | 波長 | 距離 | 規格 | |
---|---|---|---|---|---|
1000BASE-T | UTPカテゴリ5以上 | - | 100m | IEEE 802.3ab | |
1000BASE-TX | UTPカテゴリ6以上 | - | - | ||
1000BASE-X | 1000BASE-CX | 2芯平衡STP | - | 25m | IEEE 802.3z |
1000BASE-SX | マルチモード光ファイバー | 850nm | 550m | ||
1000BASE-LX | 1350nm | 550m | |||
シングルモード光ファイバー (2芯) | 5km | ||||
1000BASE-LH | 50km | - | |||
1000BASE-LHA | 70km | - | |||
1000BASE-LHB | 150km | - | |||
1000BASE-ZX | 1550nm | 70km | - | ||
1000BASE-EX | 1310nm | 40km | - | ||
1000BASE-LX10 | 10km | IEEE 802.3ah | |||
1000BASE-BX10 | シングルモード光ファイバー (1芯) | 上り1310nm 下り1490nm | |||
1000BASE-PX10 | |||||
1000BASE-PX20 | 20km | ||||
1000BASE-KX | 電子基板上の配線 | - | 1m | IEEE 802.3ap |
* 1000BASE-BX10は単に1000BASE-BXとも。
* 1000BASE-Xをすべての光ファイバー系規格を含む総称とする場合もある。
* 1000BASE-Xをすべての光ファイバー系規格を含む総称とする場合もある。