LANスイッチ【LAN switch】イーサネットスイッチ / Ethernet switch / Ethernetスイッチ

概要

LANスイッチ（LAN switch）とは、コンピュータネットワークの集線装置の一種で、受信したデータの宛先を見て、接続された各機器への転送の可否を判断する機能を内蔵したもの。「スイッチングハブ」とも呼ばれる。

イーサネット（Ethernet）規格による構内ネットワーク（LAN）で用いられる集線装置の一種で、コンピュータなどの末端の機器や別の集線装置からメタルケーブル（UTPケーブル）あるいは光ファイバーケーブルによる接続を受け付けるポートを複数備えている。

各ポートに送られてくるデータを別のポートへ転送し、機器間の通信を中継する。このとき、受け取ったデータを解析して、関連する相手先にのみデータを再送信するスイッチング処理を行い、無関係な機器には転送しないようにする。

単純にすべての電気信号をすべての機器に向けて再送信するリピータハブのような中継装置に比べ、ケーブルに無用が信号が流れることを防ぎ、ネットワーク全体の性能を向上させることができる。ただし、受信したデータの制御情報を解析する必要があるため高度なデータ処理機能が必要となる。

宛先に基づいて転送処理を行う特徴を活かして、複数の端末やポートをグループ化し、別のグループと隔離する「VLAN」（Virtual LAN/仮想LAN）機能を利用できる機種もある。一台のLANスイッチを用いて、物理的には単一のネットワークだが、あたかも複数の個別のネットワークが存在するように振る舞わせることができる。

(2023.12.17更新)