コード設計

概要

コード設計とは、対象を識別する符号(コード)の記法や割当規則などを設計すること。分野や対象によって応じて適したコードの体系は異なる。

コンピュータシステムで現実の対象をデータとして取り扱うには、対象ごとに番号や英数字などから成る符号を割り当て、これを用いて対象の識別や同定をう必要がある。符号をどのような文字や数字で構成し、各対象にどう割り当てるのかを決めるのがコード設計である。

代表的なコード体系には、現れた順に通し番号を与える「順番コード」(連番コード/シーケンスコード)、桁ごとに属性値を決めて組み合わせる「桁別コード」、グループごとに番号の範囲を割り当てる「区分コード」(ブロックコード)、人間にとって意味のある数値や英略語などを組み合わせる「表意コード」(ニーモニックコード)などがある。

どのような対象を扱うのか、対象についてのデータを人間やシステムがどのように扱いたいのかによって適したコードは異なる。例えば、対象が後からどのくらい増えるのか分からないのに範囲の狭い区分コードを使うべきではないし、人間がコードを見ただけで対象の特性などをある程度分かるようにしたければ表意コードを用いるべきである。

(2022.4.12更新)
この記事の著者 : (株)インセプト IT用語辞典 e-Words 編集部
1997年8月より「IT用語辞典 e-Words」を執筆・編集しています。累計公開記事数は1万ページ以上、累計サイト訪問者数は1億人以上です。学術論文や官公庁の資料などへも多数の記事が引用・参照されています。
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