コード設計
コンピュータシステムで現実の対象をデータとして取り扱うには、対象ごとに番号や英数字などから成る符号を割り当て、これを用いて対象の識別や同定を行う必要がある。符号をどのような文字や数字で構成し、各対象にどう割り当てるのかを決めるのがコード設計である。
代表的なコード体系には、現れた順に通し番号を与える「順番コード」(連番コード/シーケンスコード)、桁ごとに属性値を決めて組み合わせる「桁別コード」、グループごとに番号の範囲を割り当てる「区分コード」(ブロックコード)、人間にとって意味のある数値や英略語などを組み合わせる「表意コード」(ニーモニックコード)などがある。
どのような対象を扱うのか、対象についてのデータを人間やシステムがどのように扱いたいのかによって適したコードは異なる。例えば、対象が後からどのくらい増えるのか分からないのに範囲の狭い区分コードを使うべきではないし、人間がコードを見ただけで対象の特性などをある程度分かるようにしたければ表意コードを用いるべきである。
(2022.4.12更新)