読み方 : ひょういコード

表意コード【mnemonic code】ニーモニックコード

概要

表意コードとは、データ化する対象にコード(符号)を割り振る手法の一つで、人間にとって意味のある英単語や数値などを元にコードを定める方式。見ただけで内容をある程度把握できるようにすることを狙ったコードの設計手法である。
表意コードのイメージ画像

ここでいう「コード」(code)とは、現実世界のモノや概念をシステム上で扱うために付与する識別番号や記号のことである。コードの付与の仕方には様々な方針があるが、表意コードでは、ある程度意味のある、あるいは意味を容易に想像できる断片的なアルファベットや数字の並びを組み合わせてコードを構成する。

例えば、CD-Rのパッケージに商品コードを付ける際に、容量700MB、白色プリンタブル、スピンドルケース50枚入りのパッケージを「CDR700WP50SP」と表したりする方式がこれにあたる。「CDR」「700」「WP」「50」「SP」という各要素がそれぞれ商品の属性を表しており、いちいち対照表を参照しなくてもコードから内容を推測できる。

この手法の利点は、コードを扱う人間が内容を直感的に判別できることである。伝票入力や在庫確認といった業務では、コード自体が意味を持つことで入力ミスの抑制や作業効率の向上につながる。それ自体は意味のない連番などを機械的に割り振るコードと比べると、記憶に定着しやすく、習得にかかるコストも低くなりやすい。

一方、コードに使える文字数には限りがあるため、似た名称の項目が増えると重複が生じやすい。例えば、「ブルー」と「ブラック」を同じ「BL」にはできないため、区別するために文字数を増やすなどの対処が必要になる。また、対象物の名称や分類体系が変わった場合にコード自体の変更を迫られることもあり、システム全体の整合性に影響が出やすい。桁数が長くなるほど入力ミスのリスクも高まる。

表意コードは単独で使うだけでなく、他のコード体系と組み合わせることも多い。商品カテゴリーを表意コードで示し、個別番号には連番を用いるといった構成がその例である。用途や規模に応じて柔軟にコード体系を使い分け、人間の認識しやすさとコンピュータの管理効率を両立させることが重要である。

(2026.4.24更新)
 

他の辞典等による「表意コード」の解説 (外部サイト)

資格試験などの「表意コード」の出題履歴

▼ 基本情報技術者試験
令5修1 問23】 コードの値からデータの対象物が連想できるものはどれか。
令3修7 問23】 コードの値からデータの対象物が連想できるものはどれか。
令1秋 問23】 コードから商品の内容が容易に分かるようにしたいとき,どのコード体系を選択するのが適切か。
この記事の著者 : (株)インセプト IT用語辞典 e-Words 編集部
1997年8月より「IT用語辞典 e-Words」を執筆・編集しています。累計公開記事数は1万ページ以上、累計サイト訪問者数は1億人以上です。学術論文や官公庁の資料などへも多数の記事が引用・参照されています。