デジタイズ 【digitize】

概要

デジタイズ(digitize)とは、連続的な信号などを、離散的な値の集合に変換すること。また、そのような原理を用いてアナログ方式の媒体に記録された情報をデジタルデータに変換すること。

自然界に存在する音などの信号は時間的に連続しており、値も連続的に変化する。これを時間軸に沿って一定の周期で測定(標本化/サンプリング)し、値を離散値として記録(量子化)することで、元のアナログ信号を離散値の列で近似し、デジタルデータとして扱うことができるようになる。

この変換工程をデジタイズ、あるいは「A/D変換」(Analog-Digital convert)という。コンピュータや周辺機器にはデジタイズのためのICチップや電子回路、ソフトウェアなどが搭載されており、人間による操作・入力を受け付けたり、環境から音声や映像などを取り込む際に変換処理を行っている。

広義には、このような変換回路や装置を利用して、様々な情報をデジタルデータに変換して保存することをデジタイズということがある。例えば、古いビデオテープやオーディオテープ(カセットテープ)に記録された音声や映像をデジタル形式に変換したり、書籍や書類などに記録された文字や図版などをイメージスキャナやOCRなどを用いて画像データや文字データに変換することなどが該当する。

(2023.1.19更新)

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