データエンリッチメント 【data enrichment】

概要

データエンリッチメント(data enrichment)とは、自社で収集・蓄積したデータ群に外部から取得したデータ群を組み合わせ、量や質の向上を図ること。“enrich” は「強化する」「補強する」「裕福にする」などの意。

企業などが集めた何らかのデータに対して、外部の事業者などから得たデータを突き合わせ、より有用なデータを得る工程を指す。個々のデータ属性や項目を追加して質を高める場合と、同じ種類のデータを追加・統合して量を増やす場合がある。

例えば、自社が収集した見込み顧客のリストに対して、外部のデータ事業者の持つデータを購入して突き合わせ、欠けている属性を補ったり、アンケートの自由記述欄の文章を解析し、「使いやすい」「価格が高い」などのタグを付与して集計するといった事例がある。

データをエンリッチ化することで、既存のデータの有用性を高め、データを利用する業務の精度や効率を向上させることができる。また、未活用あるいは十分な活用ができないまま埋もれていたデータから有用な知見を引き出して業務に反映させることができるようになる。

(2023.9.30更新)

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この記事の著者 : (株)インセプト IT用語辞典 e-Words 編集部
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