RSA2048 【2048ビットRSA】 RSA-2048

概要

RSA2048(2048ビットRSA)とは、2048ビット暗号鍵を用いて暗号化復号RSA暗号。現在は安全性を保てるが、今後は新規に利用せずより強度の高い方式への移行が推奨されている。

RSA(Rivest-Shamir-Adleman)暗号公開鍵暗号の一つで、対になる公開鍵暗号鍵のペアを用いて片方で暗号化、もう片方で復号う。「巨大な素数の積を素因数分解する効率的な方法はない」ことを安全性の根拠としており、2つの素数から秘密鍵を、その積から公開鍵を生成する。

RSA2048は公開鍵秘密鍵ともに2048ビットとする方式で、安全性を担保する2つの素数の積は10進数で600桁程度の整数となる。共通鍵暗号の鍵サイズに換算すると112ビットセキュリティ程度の暗号強度と見積もられている。

公開鍵暗号の標準の一つとしてデジタル署名Web通信暗号化などに用いられるSSL/TLSなどで広く利用されてきた。現在は十分な安全性を提供できるが、2030年代には十分安全とは言えなくなると予測されており、数年以上の有効期間のあるデジタル証明書などへの新規の使用はRSA4096などより安全な方式へ移行することが推奨されている。

(2024.2.15更新)
この記事の著者 : (株)インセプト IT用語辞典 e-Words 編集部
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