平均値 【average value】 平均 / average

概要

平均値(average value)とは、の集団があるとき、全体の量は変えずにすべてのが同じだったらいくつになるかを求めたもの。集団の性質を表す代表値として最もよく用いられる。

単に平均値という場合はすべてのを足して個数で割った「算術平均」(相加平均単純平均)を指す。全体の総和は変わらずすべてのが同じだったらいくつになるかを求めたもので、全体のの水準を表している。

平均値の算出法として、すべての(n個)を掛け合わせてn乗根を求めることもある。全体の積が同じですべてのが同じだったらいくつになるかを求めたもので、「幾何平均」(相乗平均)と呼ばれる。他にも調和平均、対数平均、加重平均など様々な算出法がある。

平均値は代表値として最もよく用いられるが、の分布によっては必ずしも全体の性質を表すのに適さない場合がある。例えば、少数のが極端に大きい(あるいは小さい)と、そのに引きずられてほとんどのよりずっと大きい(あるいは小さい)が平均値となることがある。

他によく用いられる代表値として、大きい順に並べ替えたときに順位がちょうど真ん中のを求める「中央値」(medianメディアン/メジアン)、同じが出現する回数(あるいは区間ごとの頻度)を数え、最も出現頻度が大きいものを取る「最頻値」(modeモード)がある。

(2022.4.21更新)

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この記事の著者 : (株)インセプト IT用語辞典 e-Words 編集部
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